ちょっと空きましたがラグランジュプロジェクトワークショップ第一弾『マッドギャラクシー:怒りのデス街道』が終了いたしました。
各方面ご協力いただき、ありがとうございました。
事前に取り決めた通り、詳細な内容に関してはその場の議論を大事にしたいので、参加者との共有だけに留めます。だからこの場では極々簡単なレポートのみにします。
気になった方は、ぜひ次回ご参加ください。めちゃめちゃ面白かったぜ、俺は。
まず、基調講演に代えて『ギャラクシー街道』の興行的・批評的な評価を紹介。それまでの三谷幸喜作品との比較を行いつつ、本作がどうして低調だったか、その理由を検討しました。三谷監督作品リストを参照しながら、その作風の変遷を辿りました。
そして、参加者それぞれの「面白かったポイント」と「面白くなかったポイント」を中心に、「なぜこの作品が受け容れられなかったのか?」を探りました。現状の映画界への不満やコメディ論を話し合いながら、時に三谷監督自身のインタビューを引用しつつ問題点に迫る中、この日最大の収穫のひとつ「西田敏行コントロール説」が産まれました。作品単体で観るのではなく、多角的に批評する、かなりスリリングな討論が行われたと思っています。
最後には総論として、「第2第3の『ギャラクシー街道』を作らないために」というテーマで、先に挙げた問題点への解決策を探りました。コメディシーン全体を俯瞰しなければならないこの問題、やはり簡単には見つからず、ここでも「なぜこうなってしまったのか」という現状への課題に議論が終始してしまったのは反省点です。が、「三谷幸喜ブラックホール説」というひとつのビジョンが提示できました。
このように、限られた時間ではありましたが、『ギャラクシー街道』という一本の作品を通してコメディ・映画の劇作について、かなり突っ込んだ議論ができたと自負しています。その点については、重ね重ね参加者の皆さんのお陰です。ワークショップとしてイベントとして至らない部分を補っていただいただけでなく、様々な立場から意見が出たからこそ、意味のある討論ができました。
繰り返しになりますが興行的にも内容的にももっと勉強しなきゃいけない。そのためにも、場数が踏みたい。そして、その機会を、自分で作りたい。
というわけで、「ラグランジュプロジェクト第2回ワークショップ」企画中です。よろしくお願いします。
待て、次回。
取り敢えずはこう言える結果で、本当に良かった。